2015/11/19

麻酔についての考え方!!

小さなお子様がいらっしゃるお母様よりよく受けるご質問に当院の考え方をお伝えしたいと思います
削る虫歯治療が必要な状態はC2以上のレベルに達すると必要になります
ここまで進むと麻酔がなければ痛みを我慢しながらの治療になりなかなか取りきれず応急的になってしまうため麻酔を使用します
そしてC1以下のレベルはエナメル質(最表層の硬いガラス層)にとどまっており削る必要がなく たとえ削っても痛みは麻酔がなくても痛みがありません
まず上記の文章は私的な意見ではなくカリオロジー(虫歯の考え方の学問)で歯科医師共通の認識です
これらを踏まえて幾つかよくされる質問をあげたいと思います ここからはいろんな考え方があると思いますが基本的には一般の方でもしっくりと理解されるのではないかと考えています
「今までは麻酔なしで削っても痛みもないし嫌がらなかったのにすまいるさんでは麻酔をしてけずるのですか?」
<解説> 先ほどの公式の見解を読んでいただいて矛盾を感じていただけたでしょうか? 削っても痛みが出ない場合はC1レベルでそもそも削る必要がない可能性が高く C2になってしまったため痛みがない治療は麻酔を使用するしかありません
治療でもう一つ大切なことは削る必要のある虫歯だけを見極めることです 自分の経験ではダイアグノデントというレーザーの虫歯深度判定機器がなくてはならないものになっています 虫歯に関しては現在自分の経験での診断は一番信頼しすぎることが危ういと考えています レントゲン レーザー 虫歯検知液 視診(経験と勘)の幾つかの視点を持って診断します(現在当院では触診は虫歯のリスクを上げるため行いません 学校健診でも触診は禁止になっていますのでお子様方に健診の際「カリカリしてた?」って聞いてみてください 今では何のことか皆わからないと思います 私の時代はこすって確認されました)
「今まで麻酔をしなかった虫歯治療でしたが麻酔を使用することで金額も高くなるのですか?」
<解説>保険では麻酔は処置代として算定点数はありません 特殊な親知らず抜歯の際の麻酔ぐらいしか麻酔の点数はありません つまり 麻酔をしてもしなくても金額は変わりません 保険の考え方としては虫歯を取るという結果に対する対価でありその過程は関係ございません
・「麻酔をするには小さいので虫歯を取れる範囲でとって詰めておきますと言われてきました 麻酔は何歳からできますか?」
<解説>麻酔も薬剤のため何歳になってもリスクはあります 何歳でも痛みが我慢できなくなれば麻酔は同じでリスクを持って治療を行うしかありません 一般的な小さいからというのは麻酔は痛みを取るための痛みであることが理解できないため歯科恐怖症やパニックに陥るのが主な理由です できれば上手にできるようになれば麻酔を早め使いしっかりとした治療を開始することは理想です
今回のブログの内容は少し個人的な見解も含めて書かせていただいておりますのでご批判ある先生方もいらっしゃるかもしれません
自分自身もまだまだ未熟と考えているためいろんな考え方があることも間違いではないと思います
いつも私がかんがえていることは今回のような疑問がでることがないようにするには説明や一般の方でもすんなり理解できるよう筋が通った説明をすることです
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すまいるデンタルクリニック

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